認知症診断と摂食嚥下障害の特徴

アルツハイマー型認知症

むせるというより、食べることやお薬を拒否したりするんだね。

むせるというより、食べることやお薬を拒否したりするんだね。

  • 全認知症の約50%、緩徐に発症・進行
  • 記憶障害で始まり見当識障害を伴う
  • もの忘れの自覚がなくわからないことをごまかそうとする、妄想が出ることがある(代表的妄想:物盗られ妄想)
  • 海馬の萎縮

血管性認知症

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飲み込むときにむせたり、誤嚥したり、反射も低下して、肺炎になりやすいんだね。

  • 脳梗塞や脳出血を生じた後に部分的な壊死によって出現するといわれている
  • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病または心臓や脚の血管病を合併していることが多い
  • 認知機能の急速な低下、段階的な悪化
  • 脳血管障害病変(多発ラクナ梗塞)もしくは皮質下白質病変を認める

レビー小体型認知症

脳

反射も低下し、肺炎になりやすい上に、息苦しさも感じにくいし、痰を喀出しにくいんだね。

  • 現実的な内容の幻視、認知機能の変動
  • パーキンソン症状や自律神経障害を伴いやすい
  • 悪夢、就眠中に叫ぶ
  • 脚がむずむず、ほてる
  • 転倒しやすい

前頭側頭型認知症

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他の人のおかずやパンを盗ったり、お口いっぱいに食べ物をいれてむせたりしてることがよくあるよ。

  • 毎日決まって同じ時間に同じ行動をする
  • 感情や行動の抑制がきかない(怒りっぽい、平気で他人の悪口を言う、犯罪行為、じっとしていられない
  • 自発話の低下
  • 失語